創薬平均株価
創薬平均株価とは、当サイト『バイオテックレポート』が日本株式市場に上場する企業の中から、当サイトが創薬企業として認知する28銘柄の平均株価指数のことです。
東京証券取引所が提供する「TOPIX-33 医薬品」や「TOPIX業種別株価指数(医薬品)」では製薬企業の動向を表しているのに対し、創薬平均株価では創薬企業の動向を表しています。
[計算式]28銘柄の時価総額の合計 / 28銘柄の発行済株式総数 = 創薬平均株価
構成銘柄 | |
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1.ジーエヌアイグループ | 中国市場におけるIPF(特発性肺線維症)治療薬が事業の柱。米国で骨移植用代替骨の販売を手掛けるBAB社を傘下に持つ。 |
2.アンジェス | DNA導入による体内タンパク質の産生を治療メカニズムの基礎とする。慢性動脈閉塞症潰瘍治療薬の開発に成功(条件・期限付き)。「CRISPER-Cas9」に由来するゲノム編集技術をEmendo社を買収。 |
3.オンコセラピー・サイエンス | 適応症を癌に絞る。開発する医薬品は低分子化合物、ペプチド、抗体と多種多様。 |
4.そーせいグループ | 構造ベース創薬を創薬理念に置き、GPCR(Gタンパク質共役受容体)の構造解析に強みを持つ。アルツハイマー病に関与するGPCRの構造解析に成功。 |
5.ナノキャリア | 超微細なカプセル「ミセル化ナノ粒子」が主力技術だが、先行開発品は他社から導入したウイルスベクター型の抗がん剤である。 |
6.カルナバイオサイエンス | 癌や自己免疫疾患の要因となるキナーゼ(情報伝達タンパク質)の阻害剤を創薬開発の柱としている。その他、キナーゼの販売や受託試験も行っている。 |
7.キャンバス | 抗癌剤開発に特化。免疫活性型と癌細胞死誘導型の異なる2つの作用機序を持つ抗癌剤を開発中。 |
8.デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 | 眼病治療薬開発に特化。緑内障治療薬の導出先から少額ながらロイヤリティ収入を受領。同製品の販売エリア拡大が待たれる。 |
9.ラクオリア創薬 | 膜貫通シグナル伝達の方法の一つであるイオンチャネル型受容体を創薬ターゲットとしている。多種多様の化合物を多数創出し、積極的な導出が経営の基本方針。 |
10.シンバイオ製薬 | 他社から治療薬を導入し、臨床試験を自社で行い製品化を目指す戦略。抗悪性腫瘍剤の製品化に成功し、同製品の適応症の拡大や用途の拡充に注力。 |
11.カイオム・バイオサイエンス | 抗体作成技術に強みを持つ。適応症は癌が中心だが、免疫・炎症疾患や神経疾患なども視野に入れる。その他、抗体創薬に関わる技術サービスを他社へ提供している。 |
12.キッズウェル・バイオ | バイオ後続品の導出先から少額ながらロイヤリティ収入を受領。歯髄幹細胞を用いた再生医療に注力。その他、新規バイオ医薬品や心臓内幹細胞を用いた再生医療の開発に努める。 |
13.ペプチドリーム | ペプチド探索型の創薬プラットフォームに強み。創出化合物の導出による契約料とプラットフォームの使用許諾料により多額の売上高を誇る。 |
14.オンコリスバイオファーマ | 遺伝子改変したウイルスを癌組織に注入することで癌細胞の殺傷を目指す。抗ウイルス増殖剤によるHIV治療薬の開発は頓挫。 |
15.リボミック | RNAアプタマー創薬に特化。RNAアプタマーが持つタンパク質の働きを特異的に阻害する作用を利用し、加齢黄斑変性症治療薬としての開発を進める。 |
16.サンバイオ | 骨髄由来間葉系幹細胞による再生医療を手掛ける。主力は慢性期脳梗塞治療薬であり、国内の早期条件付き承認制度を利用した早期承認を目出す。 |
17.ヘリオス | 体性幹細胞を用いた急性期脳梗塞治療薬による国内の早期条件付き承認制度を利用した早期承認を目出す。その他、iPS細胞を利用した再生医薬品の開発も手掛ける。 |
18.ブライトパス・バイオ | 自己免疫による癌殺傷を目指す癌ペプチドワクチンが開発の主体。その他、CAR-T細胞やiPS細胞を用いた癌免疫細胞療法や抗体療法の開発も進める。 |
19.窪田製薬ホールディングス | 眼病治療薬と眼科用医療デバイスの開発に特化。スターガルト病治療薬はフェーズ3治験実施中。近視治療デバイスは台湾で製造許可取得済み。 |
20.ソレイジア・ファーマ | 適応症を癌と癌の副作用に絞る。導入した製品(治療薬・液状デバイス)を製品化し、日本やアジア諸国で販売。少額ながら安定した売上を確保。国内での末梢性T細胞リンパ腫治療薬の承認申請済み。 |
21.Delta−Fly Pharma | 抗癌剤の開発に特化。一般的に利用されている既存の抗癌剤を活性化・弱毒化させる医薬品を開発し、併用投与することにより治療効果の向上や副作用の低減を狙う。 |
22.ステムリム | 高い多機能性と組織分化能に優れている体内の外胚葉性間葉系幹細胞を治療部位に誘導することを治療メカニズムの基礎とする。同治療メカニズムは世界でも類を見ない。 |
23.メディシノバ | 米国企業。既存薬の異なる適応症を発見することが開発のスタート地点。物質特許切れの気管支喘息治療薬を用いたALSフェーズ3治験実施中。その他、進行型多発性硬化症や神経膠芽腫などのフェーズ3治験開始が待たれる。米国防衛の医学的対策であるMCMs製品の開発も実施。 |
24.ファンペップ | 狙いとするのは抗体医療だが、抗体を直接投与するのではなく、ペプチドを投与することで体内での抗体産生を促す。抗体医薬品に対し即効性はないものの、工業的な計画生産が可能であるため、コストの面で優位性がある。 |
25.ペルセウスプロテオミクス | 抗体創薬の他、抗体研究支援、抗体の販売を手掛ける。創薬の適応症は癌が中心。 |
26.モダリス | 「CRISPER-Cas9」を基礎とするゲノム編集技術が強み。同技術はエラー遺伝子の改変ではなく、補完遺伝子の誘起が目的。補完遺伝子の有無が創薬可能性に大きく関わる。 |
27.クリングルファーマ | 細胞の組織修復、血管新生、炎症抑制などに関与するHGF(肝細胞増殖因子)タンパク質を創薬に用いる。難治性の急性期脊髄損傷を適応とする治験はフェーズ3実施中。 |
28.レナサイエンス | 既存薬から異なる適応症を発見し新たな創薬に繋げる。慢性骨髄性白血病のフェーズ3治験準備中。その他、医療機器や診断薬、AIソリューションの開発も行っている。 |
BR平均株価【大型株】
BR平均株価【大型株】とは、創薬平均株価構成銘柄のうち、時価総額上位3社を抽出し、時価総額加重平均で算出したものです。
同平均株価の構成銘柄による時価総額の合計は、創薬平均株価構成銘柄の時価総額の合計の50%前後を占めます。
[計算式]同3銘柄の時価総額の合計 / 同3銘柄の発行済株式総数 = BR平均株価【大型株】
構成銘柄 | |
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1.ジーエヌアイグループ | 中国市場におけるIPF(特発性肺線維症)治療薬が事業の柱。米国で骨移植用代替骨の販売を手掛けるBAB社を傘下に持つ。 |
2.そーせいグループ | 構造ベース創薬を創薬理念に置き、GPCR(Gタンパク質共役受容体)の構造解析に強みを持つ。アルツハイマー病に関与するGPCRの構造解析に成功。 |
3.ペプチドリーム | ペプチド探索型の創薬プラットフォームに強み。創出化合物の導出による契約料とプラットフォームの使用許諾料により多額の売上高を誇る。 |
BR平均株価【低分子】
BR平均株価【低分子】とは、創薬平均株価構成銘柄のうち、中心的な創薬モダリティが低分子化合物である銘柄を抽出し、時価総額加重平均で算出したものです。
創薬モダリティの主役である本カテゴリーには、同平均株価は12銘柄で構成されており、創薬株全体の40%超がこのカテゴリーに含まれます。
また、BR平均株価【大型株】に含まれるジーエヌアイグループとそーせいグループも組み入れられます。
[計算式]同12銘柄の時価総額の合計 / 同12銘柄の発行済株式総数 = BR平均株価【低分子】
構成銘柄 | |
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1.ジーエヌアイグループ | 中国市場におけるIPF(特発性肺線維症)治療薬が事業の柱。米国で骨移植用代替骨の販売を手掛けるBAB社を傘下に持つ。 |
2.そーせいグループ | 構造ベース創薬を創薬理念に置き、GPCR(Gタンパク質共役受容体)の構造解析に強みを持つ。アルツハイマー病に関与するGPCRの構造解析に成功。 |
3.カルナバイオサイエンス | 癌や自己免疫疾患の要因となるキナーゼ(情報伝達タンパク質)の阻害剤を創薬開発の柱としている。その他、キナーゼの販売や受託試験も行っている。 |
4.キャンバス | 抗癌剤開発に特化。免疫活性型と癌細胞死誘導型の異なる2つの作用機序を持つ抗癌剤を開発中。 |
5.デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 | 眼病治療薬開発に特化。緑内障治療薬の導出先から少額ながらロイヤリティ収入を受領。同製品の販売エリア拡大が待たれる。 |
6.ラクオリア創薬 | 膜貫通シグナル伝達の方法の一つであるイオンチャネル型受容体を創薬ターゲットとしている。多種多様の化合物を多数創出し、積極的な導出が経営の基本方針。 |
7.シンバイオ製薬 | 他社から治療薬を導入し、臨床試験を自社で行い製品化を目指す戦略。抗悪性腫瘍剤の製品化に成功し、同製品の適応症の拡大や用途の拡充に注力。 |
8.窪田製薬ホールディングス | 眼病治療薬と眼科用医療デバイスの開発に特化。スターガルト病治療薬はフェーズ3治験実施中。近視治療デバイスは台湾で製造許可取得済み。 |
9.ソレイジア・ファーマ | 適応症を癌と癌の副作用に絞る。導入した製品(治療薬・液状デバイス)を製品化し、日本やアジア諸国で販売。少額ながら安定した売上を確保。国内での末梢性T細胞リンパ腫治療薬の承認申請済み。 |
10.Delta−Fly Pharma | 抗癌剤の開発に特化。一般的に利用されている既存の抗癌剤を活性化・弱毒化させる医薬品を開発し、併用投与することにより治療効果の向上や副作用の低減を狙う。 |
11.メディシノバ | 米国企業。既存薬の異なる適応症を発見することが開発のスタート地点。物質特許切れの気管支喘息治療薬を用いたALSフェーズ3治験実施中。その他、進行型多発性硬化症や神経膠芽腫などのフェーズ3治験開始が待たれる。米国防衛の医学的対策であるMCMs製品の開発も実施。 |
12.レナサイエンス | 既存薬から異なる適応症を発見し新たな創薬に繋げる。慢性骨髄性白血病のフェーズ3治験準備中。その他、医療機器や診断薬、AIソリューションの開発も行っている。 |
BR平均株価【ペプチド・タンパク】
BR平均株価【ペプチド・タンパク】とは、創薬平均株価構成銘柄のうち、中心的な創薬モダリティがペプチド、または、タンパク質である銘柄を抽出し、時価総額加重平均で算出したものです。
分子量が500以下の低分子化合物に対し、ペプチドは1,000~2,000前後、タンパク質は分子量が5,000~150,000であり、中分子・高分子とも呼ばれます。
同平均株価は4銘柄で構成されており、BR平均株価【大型株】に含まれるペプチドリームも組み入れられます。
[計算式]同4銘柄の時価総額の合計 / 同4銘柄の発行済株式総数 = BR平均株価【ペプチド・タンパク】
構成銘柄 | |
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1.オンコセラピー・サイエンス | 適応症を癌に絞る。開発する医薬品は低分子化合物、ペプチド、抗体と多種多様。 |
2.ペプチドリーム | ペプチド探索型の創薬プラットフォームに強み。創出化合物の導出による契約料とプラットフォームの使用許諾料により多額の売上高を誇る。 |
3.ブライトパス・バイオ | 自己免疫による癌殺傷を目指す癌ペプチドワクチンが開発の主体。その他、CAR-T細胞やiPS細胞を用いた癌免疫細胞療法や抗体療法の開発も進める。 |
4.ファンペップ | 狙いとするのは抗体医療だが、抗体を直接投与するのではなく、ペプチドを投与することで体内での抗体産生を促す。抗体医薬品に対し即効性はないものの、工業的な計画生産が可能であるため、コストの面で優位性がある。 |
BR平均株価【抗体・アプタマー】
BR平均株価【抗体・アプタマー】とは、創薬平均株価構成銘柄のうち、中心的な創薬モダリティが抗体、または、アプタマーである銘柄を抽出し、時価総額加重平均で算出したものです。
この2つのモダリティは中分子・高分子であるため、BR平均株価【ペプチド・タンパク】の対象カテゴリーにもなり得ますが、その中でも分子標的薬の特色が強いため個別に分類しました。
同平均株価は4銘柄で構成されており、BR平均株価【大型株】に含まれる銘柄は組み入れられていません。
[計算式]同4銘柄の時価総額の合計 / 同4銘柄の発行済株式総数 = BR平均株価【抗体・アプタマー】
構成銘柄 | |
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1.カイオム・バイオサイエンス | 抗体作成技術に強みを持つ。適応症は癌が中心だが、免疫・炎症疾患や神経疾患なども視野に入れる。その他、抗体創薬に関わる技術サービスを他社へ提供している。 |
2.キッズウェル・バイオ | バイオ後続品の導出先から少額ながらロイヤリティ収入を受領。歯髄幹細胞を用いた再生医療に注力。その他、新規バイオ医薬品や心臓内幹細胞を用いた再生医療の開発に努める。 |
3.リボミック | RNAアプタマー創薬に特化。RNAアプタマーが持つタンパク質の働きを特異的に阻害する作用を利用し、加齢黄斑変性症治療薬としての開発を進める。 |
4.ペルセウスプロテオミクス | 抗体創薬の他、抗体研究支援、抗体の販売を手掛ける。創薬の適応症は癌が中心。 |
BR平均株価【再生医療[細胞・増殖因子]】
BR平均株価【再生医療[細胞・増殖因子]】とは、創薬平均株価構成銘柄のうち、中心的な創薬モダリティが細胞、または、増殖因子である銘柄を抽出し、時価総額加重平均で算出したものです。
本カテゴリーは特定の細胞の増殖や分化、または、細胞の治癒能力を促進させる作用を治療法の軸にしていることが特徴です。
同平均株価は4銘柄で構成されており、BR平均株価【大型株】に含まれる銘柄は組み入れられていません。
[計算式]同4銘柄の時価総額の合計 / 同4銘柄の発行済株式総数 = BR平均株価【再生医療[細胞・増殖因子]】
構成銘柄 | |
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1.サンバイオ | 骨髄由来間葉系幹細胞による再生医療を手掛ける。主力は慢性期脳梗塞治療薬であり、国内の早期条件付き承認制度を利用した早期承認を目出す。 |
2.ヘリオス | 体性幹細胞を用いた急性期脳梗塞治療薬による国内の早期条件付き承認制度を利用した早期承認を目出す。その他、iPS細胞を利用した再生医薬品の開発も手掛ける。 |
3.ステムリム | 高い多機能性と組織分化能に優れている体内の外胚葉性間葉系幹細胞を治療部位に誘導することを治療メカニズムの基礎とする。同治療メカニズムは世界でも類を見ない。 |
4.クリングルファーマ | 細胞の組織修復、血管新生、炎症抑制などに関与するHGF(肝細胞増殖因子)タンパク質を創薬に用いる。難治性の急性期脊髄損傷を適応とする治験はフェーズ3実施中。 |
BR平均株価【遺伝子】
BR平均株価【遺伝子】とは、創薬平均株価構成銘柄のうち、中心的な創薬モダリティが遺伝子である銘柄を抽出し、時価総額加重平均で算出したものです。
本カテゴリーに含まれる銘柄は、遺伝子の導入や編集による人体メカニズムを利用した治療を試みていることが特徴です。
同平均株価は4銘柄で構成されており、BR平均株価【大型株】に含まれる銘柄は組み入れられていません。
[計算式]同4銘柄の時価総額の合計 / 同4銘柄の発行済株式総数 = BR平均株価【遺伝子】
構成銘柄 | |
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1.アンジェス | DNA導入による体内タンパク質の産生を治療メカニズムの基礎とする。慢性動脈閉塞症潰瘍治療薬の開発に成功(条件・期限付き)。「CRISPER-Cas9」に由来するゲノム編集技術をEmendo社を買収。 |
2.ナノキャリア | 超微細なカプセル「ミセル化ナノ粒子」が主力技術だが、先行開発品は他社から導入したウイルスベクター型の抗がん剤である。 |
3.オンコリスバイオファーマ | 遺伝子改変したウイルスを癌組織に注入することで癌細胞の殺傷を目指す。抗ウイルス増殖剤によるHIV治療薬の開発は頓挫。 |
4.モダリス | 「CRISPER-Cas9」を基礎とするゲノム編集技術が強み。同技術はエラー遺伝子の改変ではなく、補完遺伝子の誘起が目的。補完遺伝子の有無が創薬可能性に大きく関わる。 |