そーせい|キャピタル・グループによる98万株の保有数減の真相


そーせいが2021年9月21日に公表した「主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ」において、そーせいの筆頭株主であるキャピタル・グループが、同社株の保有数を98万株減少させたことが判明しました。

そーせい株を保有するキャピタル・グループ該当企業は下図の5社であり、米国籍のCapital Research and Management Company社と日本籍のキャピタル・インターナショナル社によって大半が占められていることが分かります。

題目:キャピタル・グループのそーせい株保有数 作成:バイオテックレポート

そして、本件であるキャピタル・グループによるそーせい株の98万株にも上る保有数の減少は、同グループのキャピタル・インターナショナル社の影響が大きいと見て取れます。

また、同グループが運用しているファンドへのそーせい株の組入れは4組の確認が取れました(下図)。

題目:キャピタル・グループのファンドごとのそーせい株保有数 作成:バイオテックレポート

ファンドの決算期はファンドごとに異なるため、上図(キャピタル・グループのファンドごとのそーせい株保有数)はあくまで目安ですが、同グループのそーせい株の比率は自社とファンドでおおよそ3:1と考えて宜しいと思います。

そして、本件においてそーせい株の売却が認められたファンドは運用担当者が共通する「Capital Group Japan Equity Fund」および「キャピタル日本株式ファンド」2種であり、これらのファンドの資金流出入に極端な偏りがないことから、同ファンドにおけるそーせい株の売却は株価成長に対する評価の低下と考えられます。

さらに、そーせい株の前記3種のファンド運用者の保有数とファンド保有分は5,313,991株に対し458,649株です(ファンド保有分8.6%)。

そのため、 Capital International Limited社、Capital International Sarl社、キャピタル・インターナショナル社の3社によって売却された約118万株のほとんど(約108万株)が同グループに属しており、前記した「Capital Group Japan Equity Fund」および「キャピタル日本株式ファンド」の売却理由と同じように、そーせい株の株価成長に対する評価の低下を理由とする売却と考えられます。

 

〚バイオテックレポート(BR:Biotech Report)からのお願い〛

当記事の内容がお気に召しましたら、皆様のフォロワーの方々へ共有して頂けると励みになります。
下部にあるシェアボタン(FacebookとTwitter)をクリックすることで簡単に当記事をシェア出来ますので、ご協力の程何卒よろしくお願い申し上げます。

創薬企業の重要事象の解説

















創薬企業の毎日の動き