創薬株が大幅上昇となるなか、本日の主役はこの4銘柄(GNI・そーせい・サンバイオ・ステムリム)

CATEGORY

 1 創薬企業の相場概況

本日の創薬株は28銘柄中24銘柄が上昇し、1%以上下落した銘柄もおらず、極めて良好な相場環境だったと言えます。

また、これまでは小型株の強さが目立っていましたが、本日は大型株と中型株に買いが集まり、BR創薬株3種では4%超え、BR中型株指数では6%超えと、両指数とも大幅に上昇しました。

大型株ではジーエヌアイグループ(GNI)が前日比7.9%高で取引を終えました。

GNIは一時的な上振れはあるものの、ボックス圏(1,150~1,280円)を2ヶ月間に渡って推移していましたが、本日午前中に上値を抜けると、綺麗な右肩上がりの堅調な株価推移を取引終了時間まで続けました。

GNIはボックス圏を抜け出したトレンドや、テクニカル指標(RSI・MACD・DMI)の数値も良好であるため、上昇相場へ突入したと見て宜しいかと思います。




上値を超えた大型株はGNIのほか、そーせいグループ(そーせい)も該当します。

そーせいは6月中旬に底値を付けて以降、順調に下値を切り上げ、7月6日には上値抵抗線1,240円に辿り着きました。

GNIと同様に午前中に抵抗線を抜けると、その後は順調な上昇を続けました。

しかしながら、そーせいはゴールデンウィーク中に付けた1,280円の上値を意識してか、伸び悩む場面も見せたため、同上値が意識される展開になると予想されます。

ただし、前途した7月6日に上値抵抗線に辿り着いた後、調整を済ませて本日の抵抗線突破となったため、1,280円突破のためのエネルギーは備えているでしょう。

また、そーせいの株価は最低でも1,400円としていることも、同上値突破の要因になると考えております。

※本日のGNIとそーせいの株価推移に関わる考察をコチラの記事で行っております。

中型株ではサンバイオとステムリムが本日の主役となりました。




サンバイオはMSワラントの残高が0となった旨を報告したことが材料視された模様です。

コチラの記事でも述べた通りですが、サンバイオは先行してMSワラント残高が0になったクリングルファーマと窪田製薬ホールディングスの株価傾向と同様になりました。

両銘柄とも同残高が0になって以降、上昇を続けているため(クリングルファーマは10日継続中、窪田製薬は4日継続中)、サンバイオも同材料がすぐに消化されるとは考え難いです。

ただし、クリングルファーマよりも窪田製薬の同材料における株価推移に近いと考えられるため、明日以降は下値が堅いものの、上値が重い展開になると予想されます。

ステムリムは4月以降700円~770円のボックス相場に入っており、2日前に上振れたものの、その翌日にはまたボックス圏内に収まり、本日また上振れるという展開になりました。

2日前と本日は同様の株価推移となったため、明日の下落が想定されそうですが、昨日時点で既に圏内の頂上に位置していたため、ステムリムはボックス圏を突破し、上昇トレンドへ突入したと考えています。

ステムリムのテクニカル指標も良好であるため、その可能性は高いでしょう。

次のステップは昨年末に付けた新たな上値900円を超えられるかどうかですが、創薬株全体の良好なトレンドも後押しすると想定され、突破は現実的でしょう。



 2 創薬企業のIR更新情報(前営業日)

【カイオム・バイオサイエンス】

Heidelberg PharmaとのADC技術導入およびオプション契約締結のお知らせ

【サンバイオ】

行使価額修正条項付新株予約権の大量行使、行使完了及び月間行使状況に関するお知らせ

【窪田製薬ホールディングス】

遠隔眼科医療用網膜モニタリング機器「PBOS」に関する特許取得のお知らせ

 3 創薬株価指数と主要株価指数

創薬株価指数 終値 前日比(%)
創薬平均株価 551円 +22円(+4.02%)
BR創薬株3種 1,448円 +63円(+4.54%)
BR創薬株7種 988円 +47円(+5.03%)
BR中型株指数 615円 +35円(+5.98%)
BR小型株指数 255円 +5円(+2.06%)
主要株価指数 終値 前日比(%)
TOPIX33[医薬品] 3,338円 +8円(+0.24%)
NBI* 3,954ドル +1ドル(+0.03%)
日経平均株価 26,643円 +165円(+0.62%)
NASDAQ 11,248ドル -17ドル(-0.15%)

*NBI:NASDAQ Biotechnology Index

 4 創薬株価指数とテクニカル指標

創薬平均株価構成銘柄:ジーエヌアイグループ、アンジェス、オンコセラピー・サイエンス、そーせいグループ、ナノキャリア、カルナバイオサイエンス、キャンバス、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、ラクオリア創薬、シンバイオ製薬、カイオム・バイオサイエンス、キッズウェル・バイオ、ペプチドリーム、オンコリスバイオファーマ、リボミック、サンバイオ、ヘリオス、ブライトパス・バイオ、窪田製薬ホールディングス、ソレイジア・ファーマ、Delta−Fly Pharma、ステムリム、メディシノバ、ファンペップ、ペルセウスプロテオミクス、モダリス、クリングルファーマ、レナサイエンス

BR創薬株3種構成銘柄:ジーエヌアイグループ、そーせいグループ、ペプチドリーム

BR創薬株7種構成銘柄:ジーエヌアイグループ、アンジェス、そーせいグループ、ペプチドリーム、サンバイオ、ヘリオス、ステムリム



BR中型株指数構成銘柄:アンジェス、サンバイオ、ヘリオス、ステムリム

BR小型株指数構成銘柄:オンコセラピー・サイエンス、ナノキャリア、カルナバイオサイエンス、キャンバス、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、ラクオリア創薬、シンバイオ製薬、カイオム・バイオサイエンス、キッズウェル・バイオ、オンコリスバイオファーマ、リボミック、ブライトパス・バイオ、窪田製薬ホールディングス、ソレイジア・ファーマ、Delta−Fly Pharma、メディシノバ、ファンペップ、ペルセウスプロテオミクス、モダリス、クリングルファーマ、レナサイエンス

 4 創薬企業の相場のまとめ




全体
値上がり銘柄数 24銘柄
値下がり銘柄数 2銘柄
変わらず 2銘柄
出来高 2,507万株
売買代金 1,825,437万円
時価総額 7,890億円
個別銘柄 終値 前日比(%)
ジーエヌアイグループ 1,375円 +101円(+7.9%)
アンジェス 388円 +2円(+0.5%)
オンコセラピー・サイエンス 64円 0円(0.0%)
そーせいグループ 1,279円 +61円(+5.0%)
ナノキャリア 273円 +3円(+1.1%)
カルナバイオサイエンス 941円 +28円(+3.1%)
キャンバス 849円 +10円(+1.2%)
デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 208円 -1円(-0.5%)
ラクオリア創薬 777円 +19円(+2.5%)
シンバイオ製薬 762円 +40円(+5.5%)
カイオム・バイオサイエンス 175円 +4円(+2.3%)
キッズウェル・バイオ 266円 0円(0.0%)
ペプチドリーム 1,580円 +50円(+3.3%)
オンコリスバイオファーマ 547円 -1円(-0.2%)
リボミック 208円 +2円(+1.0%)
サンバイオ 1,304円 +123円(+10.4%)
ヘリオス 356円 +12円(+3.5%)
ブライトパス・バイオ 89円 +1円(+1.1%)
窪田製薬ホールディングス 248円 +1円(+0.4%)
ソレイジア・ファーマ 94円 +3円(+3.3%)
Delta−Fly Pharma 1,121円 +44円(+4.1%)
ステムリム 839円 +63円(+8.1%)
メディシノバ 341円 +6円(+1.8%)
ファンペップ 220円 +6円(+2.8%)
ペルセウスプロテオミクス 440円 +11円(+2.6%)
モダリス 471円 +3円(+0.6%)
クリングルファーマ 814円 +15円(+1.9%)
レナサイエンス 424円 +15円(+3.7%)

 6 バイオテックレポート(BR:Biotech Report)からのお願い

当記事の内容がお気に召しましたら、皆様のフォロワーの方々へ共有して頂けると励みになります。

下部にあるシェアボタン(FacebookとTwitter)をクリックすることで簡単に当記事をシェア出来ますので、ご協力の程何卒よろしくお願い申し上げます。

創薬企業の重要事象の解説

















創薬企業の毎日の動き