1 創薬企業の相場概況
本日は医薬品株が0.8%の微増となるなか、創薬株は21銘柄が値を上げ、4%に迫る大幅な上昇となりました。
特に大型株の推移が堅調であり、ジーエヌアイグループ(GNI)、そーせいグループ(そーせいG)、ペプチドリームはそれぞれ前日比3.6%高、同6.6%高、同7.7%高となりました。
大型株が揃って大幅高となるのは先月6月24日以来であり、大型株で構成されるBR創薬株3種の上値抵抗線1,300円を超えたことは、創薬株の未来を占う上で非常に良い兆候だと思われます。
大型株全体では一つの抵抗線を超えましたが、個別では事情が異なります。
GNIは一時的な上振れはあるものの、ボックス圏(1,150~1,280円)を本日までの2ヶ月間に渡って推移しています。
日本では新型コロナウイルス感染者数の増加が目につきますが、中国や米国では同感染症対策の緩和が広がっています。
そして、両国で事業を展開するGNIはその恩恵を間違いなく受けるため、ファンダメンタルズ面での売上高向上が期待されています。
そのため、本日の上昇によってボックス圏の頂上に迫ったGNIが、この流れに乗って同圏内を上振れるかに注目が集まります。
GNIは6月中に同圏内を上振れた実績があるため、その可能性は高いと考えております。

そーせいGもGNIと同様に、上値抵抗線1,240円に辿り着きました。
これまで言及している通り、継続的な100億円規模の売上を計上するそーせいGの株価は最低でも1,400円は求めたく、本来あるべき場所に戻るためにも迅速に抵抗線を超えることが期待されています。
確実に下値を切り上げ、トレンドやテクニカル指標(RSI・MACD・DMI)の数値も良好なため、抵抗線超えに対してこれ以上ない展開です。

ペプチドリームは前途2銘柄に比べ下落トレンドが長期化していましたが、6月22日に付けた1,222円を底値に上昇に転じています。
コチラの記事でも述べましたが、ペプチドリームの株価推移はそーせいGと相関性が強く、大型株の中で最も出遅れているペプチドリームは、テクニカル面での上昇余地が最も残されています。
ペプチドリームは直近上値の1,450円から等間隔(100円)に計4本の上値抵抗線が存在しており、現在は1本目をクリアした段階です。
残すところ3本の抵抗線が存在しますが、前途したテクニカル面や、放射性医薬品事業の売上開示が見込まれる8月の第2四半期決算短信の発表(推定)を理由に、8月中の同抵抗線オールクリアが期待されます。

2 創薬企業のIR更新情報(前営業日)
【アンジェス】
【キッズウェル・バイオ】
・弊社代表取締役社長 谷がラジオNIKKEI「ザ・マネー」に出演しました。
【サンバイオ】
【ヘリオス】
【モダリス】
・ストック・オプション(新株予約権)の発行内容確定に関するお知らせ
【クリングルファーマ】
・行使価額修正条項付新株予約権の行使完了及び月間行使状況に関するお知らせ
3 創薬株価指数と主要株価指数
創薬株価指数 | 終値 | 前日比(%) |
---|---|---|
創薬平均株価 | 511円 | +20円(+3.97%) |
BR創薬株3種 | 1,372円 | +86円(+6.65%) |
BR創薬株7種 | 906円 | +42円(+4.87%) |
BR中型株指数 | 529円 | +7円(+1.30%) |
BR小型株指数 | 244円 | +6円(+2.35%) |
主要株価指数 | 終値 | 前日比(%) |
---|---|---|
TOPIX33[医薬品] | 3,240円 | +26円(+0.82%) |
NBI* | 3,914ドル | +84ドル(+2.18%) |
日経平均株価 | 26,119円 | -304円(-1.15%) |
NASDAQ | 11,322ドル | +194ドル(+1.75%) |
*NBI:NASDAQ Biotechnology Index
4 創薬株価指数とテクニカル指標
創薬平均株価構成銘柄:ジーエヌアイグループ、アンジェス、オンコセラピー・サイエンス、そーせいグループ、ナノキャリア、カルナバイオサイエンス、キャンバス、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、ラクオリア創薬、シンバイオ製薬、カイオム・バイオサイエンス、キッズウェル・バイオ、ペプチドリーム、オンコリスバイオファーマ、リボミック、サンバイオ、ヘリオス、ブライトパス・バイオ、窪田製薬ホールディングス、ソレイジア・ファーマ、Delta−Fly Pharma、ステムリム、メディシノバ、ファンペップ、ペルセウスプロテオミクス、モダリス、クリングルファーマ、レナサイエンス
BR創薬株3種構成銘柄:ジーエヌアイグループ、そーせいグループ、ペプチドリーム
BR創薬株7種構成銘柄:ジーエヌアイグループ、アンジェス、そーせいグループ、ペプチドリーム、サンバイオ、ヘリオス、ステムリム
BR中型株指数構成銘柄:アンジェス、サンバイオ、ヘリオス、ステムリム
BR小型株指数構成銘柄:オンコセラピー・サイエンス、ナノキャリア、カルナバイオサイエンス、キャンバス、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、ラクオリア創薬、シンバイオ製薬、カイオム・バイオサイエンス、キッズウェル・バイオ、オンコリスバイオファーマ、リボミック、ブライトパス・バイオ、窪田製薬ホールディングス、ソレイジア・ファーマ、Delta−Fly Pharma、メディシノバ、ファンペップ、ペルセウスプロテオミクス、モダリス、クリングルファーマ、レナサイエンス
4 創薬企業の相場のまとめ
全体 | |
---|---|
値上がり銘柄数 | 21銘柄 |
値下がり銘柄数 | 3銘柄 |
変わらず | 4銘柄 |
出来高 | 1,978万株 |
売買代金 | 1,148,720万円 |
時価総額 | 7,325億円 |
個別銘柄 | 終値 | 前日比(%) |
---|---|---|
ジーエヌアイグループ | 1,270円 | +44円(+3.6%) |
アンジェス | 335円 | +7円(+2.1%) |
オンコセラピー・サイエンス | 65円 | 0円(0.0%) |
そーせいグループ | 1,242円 | +77円(+6.6%) |
ナノキャリア | 278円 | +8円(+3.0%) |
カルナバイオサイエンス | 916円 | +17円(+1.9%) |
キャンバス | 631円 | +32円(+5.3%) |
デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 | 204円 | 0円(0.0%) |
ラクオリア創薬 | 731円 | +17円(+2.4%) |
シンバイオ製薬 | 745円 | +42円(+6.0%) |
カイオム・バイオサイエンス | 173円 | +2円(+1.2%) |
キッズウェル・バイオ | 266円 | 0円(0.0%) |
ペプチドリーム | 1,490円 | +106円(+7.7%) |
オンコリスバイオファーマ | 533円 | +21円(+4.1%) |
リボミック | 203円 | +3円(+1.5%) |
サンバイオ | 1,027円 | -2円(-0.2%) |
ヘリオス | 347円 | +9円(+2.7%) |
ブライトパス・バイオ | 88円 | 0円(0.0%) |
窪田製薬ホールディングス | 213円 | +7円(+3.4%) |
ソレイジア・ファーマ | 85円 | +3円(+3.7%) |
Delta−Fly Pharma | 1,126円 | +33円(+3.0%) |
ステムリム | 765円 | +12円(+1.6%) |
メディシノバ | 349円 | +14円(+4.2%) |
ファンペップ | 207円 | +3円(+1.5%) |
ペルセウスプロテオミクス | 391円 | -1円(-0.3%) |
モダリス | 445円 | -18円(-3.9%) |
クリングルファーマ | 646円 | +3円(+0.5%) |
レナサイエンス | 370円 | +5円(+1.4%) |
6 バイオテックレポート(BR:Biotech Report)からのお願い
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