モダリスは世界有数の投資信託会社Fidelityによる大量保有が明るみに出る ヘリオスは次世代抗固形癌治療薬の先駆者になり得るポテンシャル

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 1 創薬企業の相場概況

本日の創薬株式市場では、全ての創薬株指数が値を上げる展開となりました。

個別でも28銘柄中19銘柄が値を上げ、売買代金も昨日に引き続き高い水準となりました。

また、値を上げた銘柄の中では特にモダリス(前日比+25.2%)とヘリオス(前日比+10.0%)の上昇が目立ちました。

モダリスではフィデリティ投信による大量保有報告書の提出によって、同社によるモダリス株の大量保有(保有比率5.31%)が明らかになったことが材料視されたようです。

もともとフィデリティは、運用するPasific Fundを通じてモダリス株を2.09%保有していましたが、今回その持ち分を増やした格好です。

Pasific Fundの運用方針は長期的な成長見通し、資本収益率、経営の質などを評価し、テクニカルな要因ではなく、ファンダメンタルズを重要視しています。

インデックス投資やAI投資などの投資判断とは異なり、企業評価をしっかりと行っている投資信託であるため、同社はモダリスを十分評価していると見て宜しいでしょう。

ヘリオスは国立癌研究センターと共同で続けているeNK細胞の研究が前進していることが好感されたでしょうか。

現在の癌治療の中心はT細胞であるものの、同じリンパ球であるNK細胞は固形癌の殺傷に適した生存期間の長さが強みとして上げられます。

T細胞とNK細胞(作成:バイオテックレポート)

昨日の更新記事「創薬株式市場に資金流入の兆候 ブライトパス・バイオとモダリスが最先端治療法のパイプラインの進捗を報告」では、従来の固形癌治療に対するブライトパス・バイオのウイルスベクターを用いないCAR-T細胞「BP2301」の強みは生存期間の長さと言及しましたが、ヘリオスのeNK細胞もその強みを持っており、次世代固形癌治療薬の先駆者となり得るポテンシャルを秘めています。




 2 創薬企業のIR更新情報(前営業日)

【アンジェス】

営業外収益の計上に関するお知らせ

2022年12月期第1四半期決算短信を掲載しました

【カルナバイオサイエンス】

2022年12月期第1四半期決算説明資料

業績予想の修正に関するお知らせ

2022年12月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

【ヘリオス】

国立がん研究センターとeNK細胞を用いたがん免疫細胞療法に関する共同研究契約締結のお知らせ

2022年12月期 第1四半期報告書

2022年12月期 第1四半期決算説明資料

金融収益及び金融費用の計上に関するお知らせ

2022年12月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

 3 創薬株価指数と主要株価指数

創薬株価指数 終値 前日比(%)
創薬平均株価 557円 +14円(+2.54%)
BR創薬株3種 1,535円 +25円(+1.69%)
BR創薬株7種 1,035円 +29円(+2.91%)
BR中型株指数 629円 +32円(+5.42%)
BR小型株指数 234円 +4円(+1.69%)
主要株価指数 終値 前日比(%)
TOPIX33業種別-医薬品 3,082円 -38円(-1.21%)
NASDAQ Biotechnology Index 3,509米ドル +91米ドル(+2.66%)
日経平均株価 26,214円 +47円(+0.18%)
NASDAQ 11,738米ドル +114米ドル(+0.98%)

 4 創薬株価指数とテクニカル指標

創薬平均株価構成銘柄:ジーエヌアイグループ、アンジェス、オンコセラピー・サイエンス、そーせいグループ、ナノキャリア、カルナバイオサイエンス、キャンバス、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、ラクオリア創薬、シンバイオ製薬、カイオム・バイオサイエンス、キッズウェル・バイオ、ペプチドリーム、オンコリスバイオファーマ、リボミック、サンバイオ、ヘリオス、ブライトパス・バイオ、窪田製薬ホールディングス、ソレイジア・ファーマ、Delta−Fly Pharma、ステムリム、メディシノバ、ファンペップ、ペルセウスプロテオミクス、モダリス、クリングルファーマ、レナサイエンス

BR創薬株3種構成銘柄:ジーエヌアイグループ、そーせいグループ、ペプチドリーム

BR創薬株7種構成銘柄:ジーエヌアイグループ、アンジェス、そーせいグループ、ペプチドリーム、サンバイオ、ヘリオス、ステムリム

BR中型株指数構成銘柄:アンジェス、サンバイオ、ヘリオス、ステムリム

BR小型株指数構成銘柄:オンコセラピー・サイエンス、ナノキャリア、カルナバイオサイエンス、キャンバス、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、ラクオリア創薬、シンバイオ製薬、カイオム・バイオサイエンス、キッズウェル・バイオ、オンコリスバイオファーマ、リボミック、ブライトパス・バイオ、窪田製薬ホールディングス、ソレイジア・ファーマ、Delta−Fly Pharma、メディシノバ、ファンペップ、ペルセウスプロテオミクス、モダリス、クリングルファーマ、レナサイエンス

 4 創薬企業の相場のまとめ




全体
値上がり銘柄数 19銘柄
値下がり銘柄数 7銘柄
変わらず 2銘柄
出来高 1,440万株
売買代金 759,042万円
時価総額 7,984億円
個別銘柄 終値 前日比(%)
ジーエヌアイグループ 1,052円 +8円(+0.8%)
アンジェス 367円 +32円(+9.6%)
オンコセラピー・サイエンス 65円 +1円(+1.6%)
そーせいグループ 1,184円 +22円(+1.9%)
ナノキャリア 230円 +4円(+1.8%)
カルナバイオサイエンス 907円 -23円(-2.5%)
キャンバス 181円 +2円(+1.1%)
デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 205円 -2円(-1.0%)
ラクオリア創薬 755円 +21円(+2.9%)
シンバイオ製薬 737円 -1円(-0.1%)
カイオム・バイオサイエンス 172円 +2円(+1.2%)
キッズウェル・バイオ 429円 +3円(+0.7%)
ペプチドリーム 1,932円 +34円(+1.8%)
オンコリスバイオファーマ 596円 +26円(+4.6%)
リボミック 177円 -2円(-1.1%)
サンバイオ 1,116円 +3円(+0.3%)
ヘリオス 801円 +73円(+10.0%)
ブライトパス・バイオ 93円 +1円(+1.1%)
窪田製薬ホールディングス 141円 0円(0.0%)
ソレイジア・ファーマ 82円 0円(0.0%)
Delta−Fly Pharma 983円 +18円(+1.9%)
ステムリム 721円 +21円(+3.0%)
メディシノバ 325円 -3円(-0.9%)
ファンペップ 209円 +1円(+0.5%)
ペルセウスプロテオミクス 374円 -1円(-0.3%)
モダリス 398円 +80円(+25.2%)
クリングルファーマ 591円 +12円(+2.1%)
レナサイエンス 429円 -12円(-2.7%)

 6 バイオテックレポート(BR:Biotech Report)からのお願い

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