創薬平均株価は「全値戻し・ゴールデンクロス・RSI40%」と上昇トレンド形成へ ペプチドリームが大台の2,000円到達 メディシノバは創薬株唯一の7日続伸

CATEGORY

 1 創薬企業の相場概況

本日の創薬株式市場は昨日の下げを全て取り戻しました。

その背景には28銘柄中24銘柄が値を上げ、値を下げた3銘柄中2銘柄も微減で取引を終えるなど、目に見える力強さがあります。

創薬株全体の方向感は非常に前向きに捉えています。

創薬株全銘柄で構成される創薬平均株価では、全値戻し・ゴールデンクロス・RSI40%と良好な状態であり、それに加えて、出来高も伴っています。

テクニカルな観点ではBR小型株指数が良く、ソーサーボトムのネックラインを上回り、本格的な上昇局面へといち早く入りました。

大型株(BR創薬株3種)がそれに続けるのかにも注目です。

個別銘柄からはペプチドリームがついに大台の2,000円を取り戻しました。

ペプチドリームは3月22日に富士フィルムから買収する放射性医薬品事業の契約内容の変更に伴い、支払う契約一時金が305億円から221億円に減額すること、(当面の業績に与える影響は軽微ながらも)将来売上高の低下することを公表しました。

ペプチドリームは経営計画において成長ステージと売上高規模の推移を投資家へ提示しているため、売上高短期目標300億円の達成に関わる上記契約内容の変更はネガティブに捉えられる可能性がありました。

そのような中、3月3日以来となる2,000円を超えたのは同銘柄の再評価が進んでいるからだと思います。

メディシノバは創薬株で唯一の7日連続で株価を上げ、その力強さに注目が集まります。

近頃では米国市場でのメディシノバ株価が日本市場での同株価を牽引しているように思われ、それは同社が米国で開発を行っている塩素ガス曝露肺損傷治療薬「MN-166」への注目が故でしょうか。

同治療薬は公衆衛生上の緊急事態に対する医学的対策(MCMs)からの指定を受けており、人道的観点から、動物実験のみで承認申請が行えます。

同治療薬の開発はBARDA(米国生物医学先端研究開発機構)との共同開発であり、遅くとも今年6月には開発が完了します。

ロシア-ウクライナ情勢において、ロシア側が生物兵器や化学兵器の使用を示唆していることも相まって、同治療薬開発の動向が今後さらに注目を集める可能性があります。



 2 創薬企業のIR更新情報(前営業日)

【アンジェス】

定時株主総会に関するご案内

【キャンバス】

第13回新株予約権(有償ストック・オプション)の全量行使指示発出について

【ペプチドリーム】

経営説明会で予定している議題について

(開示事項の変更)富士フイルム富山化学株式会社の放射性医薬品事業の取得価額変更に関するお知らせ

資金の借入に関するお知らせ

【モダリス】

第6回定時株主総会当日のご案内について

【レナサイエンス】

令和4年度「革新的がん医療実用化研究事業」の採択のお知らせ

 3 創薬企業の株価指数

主要指数 終値 前日比(%)
創薬平均株価 621円 +15円(+2.41%)
BR創薬株3種 1,743円 +45円(+2.68%)
BR創薬株7種 1,176円 +27円(+2.35%)
BR中型株指数 717円 +12円(+1.71%)
BR小型株指数 246円 +7円(+2.87%)

 4 創薬株価指数とテクニカル指標

創薬平均株価構成銘柄:ジーエヌアイグループ、アンジェス、オンコセラピー・サイエンス、そーせいグループ、ナノキャリア、カルナバイオサイエンス、キャンバス、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、ラクオリア創薬、シンバイオ製薬、カイオム・バイオサイエンス、キッズウェル・バイオ、ペプチドリーム、オンコリスバイオファーマ、リボミック、サンバイオ、ヘリオス、ブライトパス・バイオ、窪田製薬ホールディングス、ソレイジア・ファーマ、Delta−Fly Pharma、ステムリム、メディシノバ、ファンペップ、ペルセウスプロテオミクス、モダリス、クリングルファーマ、レナサイエンス

BR創薬株3種構成銘柄:ジーエヌアイグループ、そーせいグループ、ペプチドリーム

BR創薬株7種構成銘柄:ジーエヌアイグループ、アンジェス、そーせいグループ、ペプチドリーム、サンバイオ、ヘリオス、ステムリム

BR中型株指数構成銘柄:アンジェス、サンバイオ、ヘリオス、ステムリム

BR小型株指数構成銘柄:オンコセラピー・サイエンス、ナノキャリア、カルナバイオサイエンス、キャンバス、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、ラクオリア創薬、シンバイオ製薬、カイオム・バイオサイエンス、キッズウェル・バイオ、オンコリスバイオファーマ、リボミック、ブライトパス・バイオ、窪田製薬ホールディングス、ソレイジア・ファーマ、Delta−Fly Pharma、メディシノバ、ファンペップ、ペルセウスプロテオミクス、モダリス、クリングルファーマ、レナサイエンス

 4 創薬企業の相場のまとめ




全体
値上がり銘柄数 24銘柄
値下がり銘柄数 3銘柄
変わらず 1銘柄
出来高 1,628万株
売買代金 1,030,891万円
時価総額 8,903億円
個別銘柄 終値 前日比(%)
ジーエヌアイグループ 1,416円 +65円(+4.8%)
アンジェス 328円 +11円(+3.5%)
オンコセラピー・サイエンス 66円 0円(0.0%)
そーせいグループ 1,462円 -2円(-0.1%)
ナノキャリア 257円 +4円(+1.6%)
カルナバイオサイエンス 1,031円 +26円(+2.6%)
キャンバス 181円 +2円(+1.1%)
デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 208円 +9円(+4.5%)
ラクオリア創薬 773円 +8円(+1.0%)
シンバイオ製薬 779円 +27円(+3.6%)
カイオム・バイオサイエンス 179円 +3円(+1.7%)
キッズウェル・バイオ 425円 +12円(+2.9%)
ペプチドリーム 2,039円 +68円(+3.5%)
オンコリスバイオファーマ 633円 +43円(+7.3%)
リボミック 158円 +2円(+1.3%)
サンバイオ 1,313円 -3円(-0.2%)
ヘリオス 1,210円 +28円(+2.4%)
ブライトパス・バイオ 96円 +3円(+3.2%)
窪田製薬ホールディングス 156円 +4円(+2.6%)
ソレイジア・ファーマ 83円 +3円(+3.8%)
Delta−Fly Pharma 1,308円 +5円(+0.4%)
ステムリム 740円 +13円(+1.8%)
メディシノバ 312円 +5円(+1.6%)
ファンペップ 247円 +18円(+7.9%)
ペルセウスプロテオミクス 414円 -30円(-6.8%)
モダリス 355円 +18円(+5.3%)
クリングルファーマ 859円 +67円(+8.5%)
レナサイエンス 499円 +49円(+10.9%)

 6 バイオテックレポート(BR:Biotech Report)からのお願い

当記事の内容がお気に召しましたら、皆様のフォロワーの方々へ共有して頂けると励みになります。

下部にあるシェアボタン(FacebookとTwitter)をクリックすることで簡単に当記事をシェア出来ますので、ご協力の程何卒よろしくお願い申し上げます。

創薬企業の重要事象の解説

















創薬企業の毎日の動き